“後藤 リウ” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:後藤 リウ (14 件 / 2 ページ)

ラメント II. ふたつの月

[著]後藤 リウ [原作]淵井 鏑(ニトロプラス) [絵]柳原 澪

なんとか呪いを解き、祭りの準備でにぎわう藍閃に戻ってきたコノエ達。しかし、すべてが終わったわけではなかった。戦いの度に起きるライの変貌、執拗にアサトを追う吉良の村の者達、そして再びコノエの前に現れる4人の悪魔。リークスは3人に不吉な予言を残す。ふたつの月が重なる時、彼らを待ち受けるものとは……!?
   個人的お気に入り度数
BLゲーム「Lamento」のノベライズ第二弾にして完結編。第一巻から重い展開が続く物語でしたが、2巻になってますます展開が重たいぜ…

「俺達の関係は“闘牙”と“賛牙”だから」といってなかなか本心を口に出せない(というか、本人たちも自覚していない)ライとコノエが微笑ましい。そんなこと言いつつ他の相手と仲良くしているのを見ると無意識に嫉妬してしまったり、さりげなくお互いを思いやるような行動を取ってしまう姿にはニヤニヤしてしまいます。ライはツンデレ攻……に見せかけた天然攻だと見た。物語は最初から最後までとても重たいので、素直になれない二人のやりとりやアサトを交えた三角関係なドタバタ騒ぎが唯一の息抜き場所。

最初は「お前は俺の“賛牙”だ」といわれる事に何ともいえないモヤモヤした憤りを感じていたコノエが、クライマックスで同じ台詞を聞いて全く反対の感情を沸き起す場面が、明確に変化した二人の関係を現しているようで大好き。しかし、元々がそういうゲームだから…とはいえ、最後の方はもう完全に出来上がっておられたなあ…。

ただ、二人の心のつながりを全面に押し出して描写されているので男同士で出来上がっていても割と私は違和感を感じなかったです。ライ、コノエ、アサトと共にそれぞれ異なった事情から両親の愛を満足に受けられなかった境遇という共通点を強調しているのも上手かったかも。慣れもあるのかもしれませんが、元々女性が殆ど居ないという設定の世界観もあり、1巻を読んだときよりも元がBL設定だった事に対する違和感は少なくなっていたように感じました。終盤で、ライとコノエが……のシーンはよもやこのまま本番突入か!?と色めき立ちましたが。

原作ゲームは未プレイなのでそちらとの比較はできませんが、十二分に楽しませて貰いました。結末は結構アレンジが入っているようなので、原作ゲームプレイ済みの人やちょっと気になっている…という人にもオススメ。

うーむしかし、やはりこういう作品はカップリング的にツボに来るポイントがないと最後の最後でノリきれない部分があって、なんかもどかしい。個人的にはライ×コノエもいいけど、いっそコノエ×ライっぽい展開になったら物凄いドツボに来たのではないかと思う自分がいる。
……マニアックですねそうですね。


ラメント I. はじまりの歌

[著]後藤 リウ [原作]淵井 鏑(ニトロプラス) [絵]柳原 澪

《虚ろ》と呼ばれる呪いと《失軀》と呼ばれる奇病が蔓延し、世界に住む多くの《猫》達が飢えに脅かされる中、火楼の集落では生贄と称して同族喰らいを定期的に容認することで秩序を保っていた。そんな村に住む青年・コノエはある日、“世界に禍をもたらす者”と伝えられている姿そのままに耳や尻尾の色が変化してしまい、村を出ることになるのだが…
   個人的お気に入り度数
「咎狗の血」でBLゲー同人界ブームを築いた(と私が勝手に思っている)Nitro+CHiRALのBLゲーム「Lamento」のノベライズ。原作が18禁BLなのにスニーカー、しかも書いてるのが「ガンダムSEED」のノベライズの後藤リウさん!と言われたら、とりあえず腐ラノベ読みとしては買うしかないじゃないか。やはり後藤さんは腐の人だったんですね!(超笑顔)
いや、だって、運命の小説版とか明らかにアスシ……ゲフンゲフン(失礼しました)

原作がBLゲーだけあって極端に女性の割合が低く、時々元が18禁BLだったんだなあと思わせるような設定が顔を覗かせる以外、基本的に普通に男性が読んでも楽しめる作品になってます。まあ時々コノエが女性だったら完璧なのにと思わなくもないですがその辺は言ったら野暮というものです。ライやアサトがいくらなんでもコノエ好き過ぎだろー!というのにも突っ込んではいけません。というか、ライがそこまでコノエに執着する理由がイマイチ判らなくて違和感感じてみたりはしますが、きっとこの辺で本来ボーイズでラブな展開があって、その辺がサックリ割愛されたのだろうと予想。あときっと終盤の試練のとことか悪夢の辺りはエロスな描写があったんだろうなどと妄想してみたり!

物語は基本的に。初っ端から村を追われ、その後も関わった人々が敵になったり容赦なく殺されたりするのでとにかく容赦がない。敵の能力や能力の発現シーンもえげつない。この素敵なまでの容赦なさは思わず某「Fate/Zero」を思い出しました。流石だぜニトロプラス…。

その一方、サブタイトルにもあるとおり『歌』が戦闘中、一つの鍵となっているこの物語。様々な歌い手が物語りに登場しますが彼らが歌うシーンはとにかく幻想的で素敵でした(敵の歌はえげつないけど!)。自らの内から“歌”を引き出すという設定が中々好みだー。いやあしかしコノエはこの“歌”という設定も含めて実にポジションがヒロインですね!!

ライやアサトにも隠された過去がありそうだし、続編が楽しみ。ニトロは好きだけどBLゲーはなあ…と思っているニトロプラスファンの男性の方はこの機会に如何でしょうか?


イリーガル・テクニカ 1 さまよえる賢者

[著]後藤 リウ [絵]伊藤 ベン

500人以上の人口密集を感知すると天から熾光(シアノライト)という破壊の光が降り注ぐという現象によって文明が壊滅した世界。人々は500人以下の小さな集落を作り、そこで生活することを余儀なくされていた。とある事情で帝国から逃亡し、廃墟に残された資材を売りさばく「索資者」をしながら
旅を続けているカイタとヴィンデは、ひょんな事から小国の危機を助けることに…。
 

文明の滅んだ世界で、文明を復活させようとする「帝国」に抗う人々の物語…
という骨組みから見ると割合オーソドックスな物語ですが、
500人以上の人口密集に反応して破壊が起きる、という設定がツボでした。
一つのところに500人以上集まってはいけないという事は
逆にまともに戦争しようとしたら相手勢力の人数を踏まえて
こちらの人数も検討しなきゃいけないということで、その辺の駆け引きが凄く面白い。
ロボットのデザインや表現もかっこよくて惚れ惚れします。

ヴィンデのキャラが非常に好きです。
カイタはどちらかというと表面的には戯言系の低体温主人公なのですが、
彼とは正反対で人がよく割合熱血漢なヴィンデとはお互いをフォローしあう
良いコンビになってます。
暗い過去を背負っているのにそれを気にもかけない豪快さに燃え。
スレイヤーズ!のガウリィを思い出す良いキャラですね。
また、二人を追い掛け回すオェインも良い味出してます。

まだまだ沢山の謎がありそうなので、続編が楽しみです?。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY(5) 選ばれた未来

   
原作
矢立肇・富野由悠季

大人気アニメの完全小説化、ついに完結!
プラントとロゴスの戦いは、宇宙に舞台を移し、ジブリールはついに恐るべき大量破壊兵器でプラント攻撃を敢行する! 世界の終わりを目前にキラは、アスランは、そしてシンは、それぞれの思いを胸に宇宙を翔る!!


密かに待ちに待ってた一冊(笑)レクイエム発射?最終回までの内容で、ラストは年末に放送された「FINAL PLUS?選ばれた未来?」に乗っ取ったストーリーになってます。

近作に関しては、あれだけ支離滅裂だったシナリオをよくぞここまで補完してくれたな?…という感じで。私がアニメ版を見たときに説明不足・または不満に思っていた部分を全て上手い事カバーしてくれていたので本当に買ってよかったという感じです。特にシン・ルナマリア・レイ・ミーアの4人の心の葛藤の描写は秀逸だったかと(っていうか、アニメ版があまりにも描写不足だったというか…)特にミーアの最期は心を打たれました。

特にレイが最後までシンを利用したまま逝ってしまった事がアニメ版を見てきた課程で一番許せなかったポイントだったので、最後に二人が(通信機越しでも)語り合うシーンが追加されたのは本当に嬉しかった。あのままでは例え色々と複雑な事情があったにせよ、最後までシンを道具として使い捨てて死んでいったレイと議長を許せそうになかったので(苦笑)

また、特にアスランとカガリの2人は本当に良い関係になったなと思います。恋人である以前に“戦友”であるというか。SEEDの頃の自由奔放さはなくなったけど、最後は女政治家として凛々しく逞しく成長した姿が描かれていて良かった。
同じく前作ヒロインといえば、今回の小説版で初めて今まで好きになれなかったラクスに好感持てましたよ。いや、アニメ版の彼女って(特に種死版では)共感できるどころか「人間らしさ」が徹底的に欠けている気がしてしょうがなかったんですよね…。アニメからは本当に彼女の思うところって伝わってこない気がしてしょうがないんですが、どうでしょう。

最後、密かに一番修正を期待していたオーブでの墓参りシーン。
シンがちゃんと今まで自分の行った行動を見つめ直し、アスランに言われた言葉や「敵と戦う」という事がどういう事なのかちゃんと理解した上で自分の意志でキラの手を取ったという形になっていてファンとしては嬉しかったです。だってアニメ版、本当になんとなーく流されちゃったように見える…。

まあ、とりあえず結論としてはなんで最初からこういう風にアニメでやってくれなかったかな?…ってことなんですけど。
特にキラの最後のあのセリフ(「吹き飛ばしたらまた花を植えるよ」)とか、ちゃんとある程度解説入れないと物凄い誤解生みますから…(というか、そういう意味に受け取れて私は一時本気でキラを許せなかったよ…)




「それでも、記憶の中でステラやマユは、在りし日の微笑をたたえて自分を見る。最後に見た無残な姿ではなく。」

シンが作中で回想した時の二人は、殆どの場合が死んだ時の無残な姿でした。
この文章を読んで、ああ、シンはようやく戦争で負ったトラウマから抜け出す事が出来たんだなと。一人のファンとして嬉しくなりました。

とりあえず、原作アニメに納得行かない人は全巻読みましょう。
…いや、だからなんでアニメでもこういう風にやってくれなかったのかと…orz

あと、議長とレイのカップリングが好きな人も是非。
まさか公式の出版物で意味合いが違うのは判ってるけど「愛してる」って言葉を聞くとは思わなかったよ(笑)


小説版機動戦士ガンダムSEED1〜5

   
原作
矢立 肇、富野 由悠季

C.E.70、ザフト軍と地球連合軍との戦端が開かれてから十一ヶ月―中立国オーブのコロニー・ヘリオポリスの少年キラ・ヤマトは、地球軍が開発した五機の新型MSを狙うザフトの奪取作戦に巻き込まれる。彼の前で次々と奪われゆくMS。残された最後の一機、X105ストライクガンダムにキラが乗り込んだとき、その運命は急加速を始める―大人気TVシリーズを完全小説化!少年たちの悲しみを抱いて立ちあがれ、ガンダム。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

生来のオタク趣味にのっとって今更読んでみました小説版。
ストーリー自体はアニメのノベライズにはありがちというかなんというか
物凄いアニメに忠実で、アニメで充分ストーリーを理解できる人は要らないかも。

私の場合重要設定バレの話を片っ端から見落としてしまっている上
アニメを見た限りでは全く各メカの凄さが判らなかったので
ストーリーを理解するうえで物凄い助かりました。
特にフリーダムがなんで凄いのかーとか。
しかし皆良くアニメだけでメカの設定理解できますね…(笑)

アニメ版は全体的に説明不足っぽい感じがする上
途中から反戦を意識しすぎたのか
各キャラの台詞が電波じみてきてちょっと理解し辛かった私ですが
小説版は各キャラの動きなどが手にとるようにわかるためそれなりに楽しめました。
アニメ理解できなかったのは単純に
ムゥとラウのキラ正体とか、重要部分見てないからかもしれないけど。

キャラクター小説としては、アニメでほのめかされたカップリング
全てに美味しいシチュエーションがあるため、
萌えを補充する為に読むのもありかと。
やおいカップリングまでカバーしてるあたりはどうかと思いますけど。
3巻はアスキラ・アスニコ好きの人にはたまらない感じです。
というか3巻のオーブあたりのアスランとキラは腐女子の贔屓目差し置いても
ホモにしか見えません。

誉めてばかりもアレなのでひとつだけツッコミを入れると
1巻で倒される描写も無くあっさり散ったミゲルが、
3巻以降やたら名前が出てくるのはどうかと。
てか、1巻時点ではミゲルよりラスティの方が悼まれてるのに。
脇役だから別に1巻で出さなかったらその後も名前出さなくていいのになあ。
オロールとか5巻でいきなり名前出てきて「!?」って感じだし。
というかオロールって同人でしか存在を確認できてないんですが
どこで出てきて、どこで死んだのか誰か教えてくれませんか。

オススメは最終巻のナタルの最期。泣けます。
そして脇役ですがイザークが非常に美味しいキャラになってます。
フレイは揺れ動く心理描写がちゃんとされているし、個人的には嫌いじゃないですが
アニメよりもずっとサイが可哀相だなとか思いました。

各巻解説には監督やスタッフ他主演声優さんの解説も入ってたりするので
好きな方はそこだけよんでみても良いかも。

現在DESTINYのアニメが佳境に向かい始めた御蔭で
どんどん前作理解出来ないと判らない展開になってるので
そろそろストーリーが判らないDESTINYからのファンの方は読んでみても宜しいかと。
いきなりL4のメンデルとか出されてもわからないよ、ね…。


小説版機動戦士ガンダムSEED DESTINY1〜2

   
原作
矢立肇・富野由悠季

再び戦乱に翻弄される少年たちの運命は……大ヒットガンダムシリーズ、完全小説化!
C.E.(コズミック・イラ)73。ザフトと地球連合の戦いが停戦して2年が経った。カガリと共に中立地帯のプラントを訪れたアスラン・ザラは、そこで開発中だった三機の新型ガンダムが何者かによって奪れるのを目撃する! ガンダム強奪犯追討のため出航する、ザフトの新造艦ミネルバ。だがそれは、新たな戦乱への幕開けに過ぎなかった──。

本当はSEEDよりもこっちを先に読んでいたという罠(笑)
全体的な印象・感想はSEED小説版とあまり変わりませんが
DESTINYは毎週見てるにもかかわらず同じ感想という事は
やっぱアニメ版ってちょっと説明ぶs(強制終了)

インパルスが何故合体するのかとか何故時々色が違うのかとか
今まで全く判らないまま見てたので凄く参考になりました。
どれだけ自分が適当に見てたかって証拠だなあ。
まあ今更教えてもらってもシンはデスティニーガンダムに乗り換えちゃいましたけどね!!

SEEDもそうなんですがキャラクターの心理描写がちゃんとされているため
私なんかはアニメ版より小説版のほうが萌えたかも。
というか2巻以降のシン→アスランな心理描写に萌えました。
個人的にアニメでも一番萌えたシーンなんでっていうのもありますが。
あと、アニメ版だとカガリの行動にシンと一緒にやきもきしたものですが
この辺は上手く解説してくれたかなーっと。

1巻で現在の自分に焦燥するアスランの心理描写が凄い好き。

あと西川ファンとしてはハイネの最期が書き直されてるのは涙モノです。
アニメ版の死に方はギャグにしか見えなかった。
ちゃんとフェイスらしく、かっこいい死に方になってます。よかったよかった。

現在2巻ってことで、丁度ハイネが殉職したあたりまでー。
SEED小説版も面白かったし、ここからアニメで相当萎えた部分に突入なので
個人的には萌えるフォローを期待しております。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY(3) すれ違う視線

   
原作
矢立肇・富野由悠季

少年たちの想いを、戦争という運命が無残に引き裂いていく……慟哭の第3巻!
ダーダネルスの戦闘において突如、参戦したフリーダム。その介入によって、ミネルバは思わぬ犠牲者を出すこととなった。キラたちの行動に納得できないアスランは、単身アークエンジェルとの接触を試みる。一方、ザフトのエースパイロットであるシン・アスカと地球連合軍“ファントムペイン”所属の強化人間であるステラ・ルーシェは、互いを敵と知らぬまま出会い、心を通わせていくのだった……。

ステラが死ぬまでということでアニメでは自分的にはかなりだれだれだった
部分なのですが、普通に面白かったです。
流石だと思いました。
トダカとシンの繋がりが描かれていたのが個人的に嬉しい。
あと、シンがアスランを見下した真の理由も…。

あのあたりの展開でシンが嫌いになったアスランファンの皆様は
是非ともあの小説を読んでいただきたいです。
大分怒りが緩和されると思います…
てか最終回迎えて、アスランファンのシンへの冷たい反応が本当に辛いので
出来れば皆読んでほしいなー…。
あれ読んでも納得行かないなら思う存分嫌えばいいよ。

後はアウルの死亡シーンが大幅加筆されていたのが嬉しかったです。

本編に対するコメントはこのくらいなんですが、
後は小説版の解説に対するコメント。
この巻で書かれたのかどうかは良く覚えていないのですが
アニメでは長々とやってると面白くなくなるので心理描写は少な目って
発言があるんですけど…

個人的にアニメ版では小説版を読まないと理解できない部分が多すぎ、
小説と併せて読まないと製作者の意図は理解できない作品になってる気がします。
そんな作品を「完成したアニメ作品」と呼べるんでしょうか?

昨日の最終回を見て、本気で呆然としました。
あまりの出来の悪さに叫びたくなりました。
(元)主人公の放置プレイ具合に涙がこぼれそうになりました。

正直DVDのオマケ40分ごときで補完が出来るとは微塵も思っていないので
小説版の今後のフォローに期待します。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY(4) 示される世界

   
原作
矢立肇・富野由悠季

シンVSキラ、死闘を制するのは……激闘の第4巻!
戦争を闇から演出する組織ロゴスに対し、ついに宣戦布告をしたプラント最高評議会議長デュランダル。その声明に世界は衝き動かされる。だがその陰では、戦火を拡大させる脅威としてアークエンジェル討伐の特命がミネルバに下されていた。フリーダムによってステラを喪い、復讐の機会を待ち望んでいたシンの瞳が、赫く燃えあがる──!

ステラ死亡、キラ撃破?インフィニットジャスティス登場のあたりまで。

後半はアニメを見ていてもずっと萌えまくってた辺りなんですが
もうやばいね、この小説。

アスランがシンのこと心配しすぎで。

キラが撃墜された後の口論すら後藤さんにかかればアスランがシンを心配した結果という事に!この読書日記ではできる限り腐女子発言しないよう頑張ってましたがもう我慢できません(笑)
AAにいってからも、議長に言いように使われているシンを必死に説得しようと思い悩むアスランの姿はまるで悪い大魔王に許婚を攫われたヒーロードラマの主人公のようでした。( ご め ん な さ い …)

いやまあ、腐女子発言はこの辺にしておいて(笑)
本当にこのままのアニメ展開だと、シンってAA側には雑魚扱いされ、議長とレイには捨て駒扱いされ、ルナマリアとも微妙だし…で、ほんとどうしようもない扱いを受けていたので、こんなにシンのことを心配してくださる人がいたことが純粋に嬉しかったです、1人のシンファンとして。

その他、アニメから改善されてた事といえばスティングの死に様。
前巻でアウルが半ば予想した通りの結末を迎えてしまったスティングが本当に哀れ。
それだけに、最期アウル・ステラがお迎えに来る場面が本当に嬉しくて。それでも2人のことを完全に思い出す事は出来なかったスティングが可哀相で…。
連合3人には、天国ででも幸せになって欲しいです。

また、AAに行ったネオがステラたちのことで思い悩んだり、シンとの約束を守れなくて思い悩んでくれたのは物凄い嬉しかった。特にネオに関しては、ステラ達やシンの扱いを考えると、思い悩みもせずにあっさりマリューさんとよりを戻してしまわれるのはマリューさん好きとしても複雑だったのです。


兎に角、あらゆる意味で良くぞここまでアニメをフォローしてくれたな!という感じなのでアニメに納得いかなかった方は是非ご一読を!!特にアスランとシンの凸凹コンビ(カップリング?(笑))が好きな方は絶対読んで欲しい一冊です。


2006年に読んだ本まとめ その2

昨日の記事の続きです。
どちらから読んでも大丈夫ですが、記事へのリンクははっておきますね。

2006年に読んだ本まとめ その1

■ 笑った


ネコのおとネコのおと (※リレー小説/富士見書房)
2006年最大の馬鹿小説企画。物凄い勢いで脱線するストーリーや、後ろの先生に丸投げとかいう阿呆な展開も非常に秀逸なのですが、やはり注目すべきは富士見ミステリー文庫の自虐ネタ。電撃を目の仇にしてみたり、ミステリー文庫なのに「読者は富士ミスにミステリーなんか求めてない」と言い切るその姿勢が素敵です。腹抱えて笑わせていただきました。特にラスト2篇はネコミミメイドの吉田先生が非常に熱い展開を魅せてくれましたw

撲殺天使ドクロちゃんです撲殺天使ドクロちゃんです (※トリビュートノベル/メディアワークス)
ドクロちゃん知らなくても好きな作家さんが数人居れば楽しめると思います。いつのまにかリレー小説的になってきたり、やる気の無い楽屋オチが突然やってきたり、ディズ●ーやドラ■もんが乱入したりと無茶苦茶な内容。一人だけいつも通りのほのラブやって浮きに浮いてるハセガワ先生や、一人世界が間違ってるCLAMP先生も素敵です。しかし個人的に一番ウケたのはやはり「後書きノリ」な時雨沢先生。若本声のドクロちゃん…!

9S〈ないんえす?〉SS9S〈ないんえす?〉SS (葉山 透〔著〕/メディアワークス)
本編も架橋に入り、シリアス展開目白押しなナインエスシリーズの短編集。正直「れじみる。」とどっちにするかギリギリまで悩みましたがレジンキャストミルクは別項で取り上げたのでコチラに。ていうかどっちもお料理話が偉いツボで!どっちも似たような展開なだけに選べない…!完璧キャラとして描かれるヒロイン・由宇の意外な欠点が垣間見える珠玉の短編集です。特にこの話ではその「完璧」な部分が物凄く逆効果になった感じだけど。


■ ノベライズ

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5 選ばれた未来
   (後藤 リウ[著] /矢立肇、富野由悠季[原作]/角川書店)
説明が足りな過ぎるアニメの副読本としては最高の一品。穴だらけの原作アニメの納得行かない部分を全て美味い事補完してくれたことは、一人の種ファンとして感謝の念に絶えません。ていうかコレを読むたび、どれだけ本来の種キャラが魅力的で、その魅力をアニメが表現しきれてないか思い知って切なくなるんですがね。キラではなくシンがちゃんと主人公してるところもポイント高し。

DEATH NOTEDEATHNOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺害事件 (西尾 維新[著]/大場 つぐみ・小畑 健[原作]/集英社)
あれだけ個性的なキャラクターを殆ど違和感無しに描いてしまう所からまず凄いです。そして全編から漂う、西尾さんのLへの愛(笑)。ナオミとLの軽妙な会話には思わずニヤニヤしてしまいます。そしてラストの“原作を知れば知るほどハマってしまう”トリックはまさに流石としかいいようがありません。

ノエルと白亜の悪夢アリアンロッドリプレイ ルージュ: ノエルと白亜の悪夢 (菊池 たけし著 / F.E.A.R.著/富士見書房)
とりあえず雰囲気掴みということで借りた一冊なのに、よもやここまでドはまりしてしまうとは…。TRPGの楽しさが伝わってくるような、楽しさ満載の2巻までと打って変わってドシリアス展開の3巻では、手に汗握りながら最後まで一気に読み進めてしまいました。みっしょん06を読み終わったときの喪失感ときたらもう…。ノベライズに入るかどうか微妙だけど、面白かった!


■ 心に残った名場面・迷場面

メイド刑事(デカ) 2メイド刑事(デカ) 2 (早見 裕司著/GA文庫)
「でも、あの炎の中から、どうやって?」
「理屈じゃないんです」


炎に包まれても至近距離で爆発受けても、御主人様への忠誠心さえあれば燃え盛る豪火だって熱くないんです!!問い掛けられても華麗にスルーがメイド刑事の心意気!!

ムシウタbug 4th.ムシウタbug 4th. 夢並ぶ箱舟 (岩井 恭平〔著〕/角川書店)
「なんで“さくら”が襲われてるのか、事情は知らねぇが——」
「とりあえず、どっちもくたばってクダサイ


最近のbugシリーズは霞王のためにあるといって過言ではないと思います!はすっぱ不良言葉と半端な外国お嬢様言葉の乱れうちに萌え!(笑)

グロリアスドーン 1グロリアスドーン 1 (庄司 卓著/ホビージャパン)
「ちょ、待て。恵子、恵子!当たってる!当たってる!」
「うるさい!当ててんのよ!有り難く思いなさい!」
「当ててる…」


シリアスなクライマックスでこのセリフが来るとは夢にも思わなかったです。っていうかこれどこのタカy(殴)ドリル発言も非常にいかしてました。

極北からの声極北からの声 (賀東 招二著/富士見書房)
そして——おお、神よ。
艦の医務室でぼろぼろのぬいぐるみを抱いていた優しい幼な子の瞳は、無垢なる輝きを完全に失い、無感動な殺人者のそれへと変貌していた。


とりあえずカシムの存在そのものに10000万票くらい入れてしまいそうです。2006年最萌え大賞。カシム可愛いよカシム!!!


それでは、改めて今年も宜しくお願い致します。


2006年上半期ライトノベルサイト杯

平和さんのブログで行われている2006年ライトノベルサイト杯に参加しつつ、上半期に読んだ小説を振り返ってみます。
(参加などに関する詳細は上記サイトさんをご参照ください。
 あと、こちらから外部ブログの投票が可能です。

前回の2005年ラノリン杯は考えているうちに投票し損ねてしまったので、
外部ブログの投票OKになったところでさっさと投票してしまおうという魂胆です!

…前回はホント、気がついたら終わってたし_| ̄|○

※タイトルクリックで以前当サイトで取り上げた時に書いた感想、
 書影クリックでBK1の該当作品ページへ飛びます。

ちなみに乗り遅れて寂しかったので勝手にやってみた前回分


オンライン書店ビーケーワン:燃えるワン・マン・フォース【06上期ラノベ投票/4829117931 】
燃えるワン・マン・フォース(賀東 招二著/富士見書房)

今まで雑魚扱いだった旧式メカで今まで自分達の使っていた最新鋭機に挑むという展開が激しく燃える。傭兵としての自分と現在の自分がせめぎあう中、無意識にかなめを求める宗介の姿に激しく燃える。
兎に角タイトル通り「燃える」一作です。もう大好き!


オンライン書店ビーケーワン:倒凶十将伝 巻之13【06上期ラノベ投票/4257768991 】
倒凶十将伝 巻之13(庄司 卓著/朝日ソノラマ)

とりあえず、作品に関する内容には多々ツッコミたい所がありましたが(特にラスト)、長年待った身としては最終巻が出ただけで御の字です。本当にありがとうございます。最終巻の話を聞いたときは真面目に感動の涙で前が見えなかったので一票入れさせて貰います。


オンライン書店ビーケーワン:機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5【06上期ラノベ投票/4044291128 】
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5 選ばれた未来
(矢立 肇原作 / 富野 由悠季原作 / 後藤 リウ著/角川書店)

ノベライズは多分ライトノベル判定として微妙だと思うし、そっち系は票入らないと思うのですが敢えて入れます。アニメ版に不満があった人は今すぐ全巻買って来るべし!特に49話EDでのスタッフロールの順番を見て凹んだシン好きの人は是非。

色々と穴だらけのメインストーリーや、各キャラクターの心理を綺麗に補完してくれてます。


オンライン書店ビーケーワン:ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王【06上期ラノベ投票/4044288135 】
ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王(岩井 恭平〔著〕/角川書店)

「ムシウタ」シリーズ、というか岩井さんの作品は殆ど無条件で推しなのですが、特にこの巻は“はじまりの3匹”でさえ手玉にとってしまう二人の「魔王」がかっこよすぎでした。ラストは電車の中なのにボロ泣き。今期一番泣かされたラノベでした。


オンライン書店ビーケーワン:とある魔術の禁書目録(インデックス) 8【06上期ラノベ投票/4840232695 】
とある魔術の禁書目録8(鎌池 和馬〔著〕/メディアワークス)

「レジンキャストミルク4」にするか、「きるらぶ3」にするかで真面目に悩んだのですが、禁書目録は期間内に3冊出てるし票割れしそうだから黒子燃えとして1票いれとく。10巻のラストも激しく好きなのですが敢えて8で。
兎に角ポイントは黒子と御坂の女の友情(百合とか言ってはいけない)。お互いが依存しあう関係ではなく、お互いを支え合いたいと思う二人の関係に一票!



次点(書名クリックで感想)

燃え展開
 ■レジンキャストミルク4
 ■殺×愛(きるらぶ)3
 ■とある魔術の禁書目録(インデックス) 10
 ■制覇するフィロソフィア

愛すべき馬鹿小説(笑)
 ■9S<ないんえす?>SS
 ■アストロ!乙女塾! 僕は生徒会長に恋をする



とりあえずこんなかんじでしょうか。4作品選ぶのは割合サッと決まったのですがラスト1つで猛烈に悩んだ…。
フルメタは今月宗介の過去を描いた外伝が出るとのことなのでそちらにも物凄い期待。Wikiでネタバレ読んだ限り物凄い自分好みの展開っぽいし(笑)種死にいれるのはきっと自分だけなんだろうなあ…。あと倒凶十将伝が完結したのが真面目に嬉しかったです。

優勝は「学校の階段」あたりじゃないかと勝手に予想してみますがどうなることやら、結果発表が非常に楽しみです。